Curtain Album vol.15
世田谷区 Y邸
Y様のお住まいは、スキップフロア(中二階、中三階)のスタイリッシュな空間で構成されていました。部屋を壁ではなく段差で仕切るスキップフロアの効果が影響しているのでしょう、室内はとてもリズミカルで開放的。
緩やかに上層部に繋がる回廊型の空間構成と相まって、ほんの少し移動しただけで空間の見え方が変わる、今まで経験したことがない空間体験をさせていただきました。
モダンな家具で構成されたリビングルーム。Yさまが選ばれたカーテンの生地はドレープがナポリ(フラックス)、レースがノール(オイスター)。
カーテンのひだを多めに取ることをご希望で、二ツ山のプリーツカーテンスタイルをお勧めしたところ「カチッとし過ぎている」とのことで、通常は1.3倍ひだを1.4倍にしたプレーンカーテンスタイルをお選びに。
ナチュラルでいて、ほどよいボリューム感のある仕上がりになりました。Yさまがご自身でセレクトされたアイアンレールとの組み合わせも素敵でした。
リビングと書斎を仕切るためのディバイダーはYさまが以前に買われた生地、フローレンス(オイスター)の持ち込みで製作しました。
リビングで使用したレース地・ノールよりも密な織りなので、より安心感があり、リビングルームの気配を感じつつ、落ち着いた個室空間も確保できます。
また、ディバイダーの裾をウェイトロックにすることをこちらからご提案。従来のカーテンのように仕立てるよりも軽やかになるので、密閉性はありながら、ちゃんと「つながり感」も確保できました。
ベッドルームのカーテンはベッドスカートと同じ、リナラウンダード(ラヴァ)に。リビングと同じプレーンカーテンにして、シンプルながらも奥行きのある仕上がり。
最初は他の生地が候補に挙がっていましたが、最終的にベッドスカートと同じ生地を選ばれることによって、部屋全体に統一感が生まれ、落ち着いた雰囲気になりました。
実はカーテンをオーダーされる前にご注文いただいて、ひと足先にお届けしたオーダーメードのベッドスカート。Yさまのご意向で、ひだの少ないシンプルなフラットスタイルで作りました。
ベッド全体が柔らかな印象になり、ベッドスプレッドやシーツとの一体感が生まれました。