年とったばあやのお話かご
「年とったばあやのお話かご」 エリナー・ファージョンさく 岩波書店


子どもは、すぐに大きくなり、成長し、あっという間に、幼稚園児になり、小学生になっていく。私が教えている子どもたちも、小学校にあがると、離れていくが、その際に、お母様方からよく頼まれることは、小学校に上がってからの推薦本を教えて欲しいという ことだ。 子供向けの本は、膨大で、見当がつかないということだろう。
けれども、個性が出てきた子どもたちは、自分で選んでいくだけの価値観も出てくるから、親は、それも大切にしなければならない。
と、思いながらも、これだけは、読んで楽しんで欲しいと思う本を、リストにして、お渡しすることがある。役立てて欲しいと願いながら。


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私の二人の娘は本が好きです。特に上の娘は、いわゆる本の虫で、常時何冊かを平行して読み、活字であれば 新聞から包装紙までなんでも読む子供でした。長じていまは言葉の研究をしています。
さて、彼女がそんなに本が好きになったのは堺谷寛子さんが主催されていた「きらきら文庫」に1歳から6歳まで通っていたからなのです。三つ子の魂百までとはよく言ったものです。
堺谷せんせいの読み聞かせを輪になって身を乗り出して聴いていた子供たちの食い入る面持ち。
  私にとってはその情景はもう遠い昔のこととなりましたが、堺谷せんせいはその後もずっと彼らを恍惚の世界にいざなう仕事を続けています。
きっとせんせいは、子供たちのその眼差しの虜となっているのに違いないと私は思っているのです。




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