Curtain Album vol.24
東京都 S区 T邸
カーテン出張採寸サービスをご依頼いただいたT様。大きな公園の近くに位置するT邸は、窓から差し込む静かな光と、床に敷き詰められたパーケットフローリングが印象的な空間でした。
T様はパティシエをされており、ご自宅で料理教室も開かれているそう。生地サンプルをご覧になりながら、ふんわりとした可愛らしい雰囲気のカーテンを希望されました。
T様が生地を決められる時に印象的だったのは、目で見た生地の色と光を通して見た生地の色味や風合い、透け感の違いを、実際に生地サンプルを窓を当て、入念に確認されていたことでした。
リビングは公園に面しており、外からの視線が気にならないとのことで、ふんわりとした軽さが魅力のレース生地、Fjord Oysterをプレーンカーテンで選ばれました。
同じくFjord Oysterを選ばれたリビングの隣のお料理の作業場とひと連なりになり、透過する光が美しい、繋がりのある空間になりました。自己主張は強くないけど存在感のある、そんな印象のカーテンがお部屋の雰囲気にマッチしていました。
寝室と書斎はプライベートな空間の為、外からあまり見えないようにしたいとのご要望。
最初にダブルカーテンや中地の生地をご提案しましたが、光が入らないのは好みではないとのことで、生地を沢山使用して、ふんわりとヒダをたくさんあしらったギャザーカーテンに。
数あるカーテンスタイルの中でもギャザーカーテンは採寸サイズの2倍以上の生地を使用するのでボリュームが出ます。生地は、デザイン性を重視してレース地に細いストライプがあしらわれたHighlands Oyster Stripeに決定。
カーテンの取付けに伺った際、外からの視線が気にならないか心配していましたが、後日、撮影で伺った際、T様からとても満足しているとのお声をいただき、安心しました。
シックで落ち着いたお誂えのインテリアにかかったリネンのカーテン。とてもシンプルだからこそ空間に馴染み、リネンのテキスチャーが織りなす陰影がほどよいアクセントに。
自然が溢れる公園の近くの外の環境と、丁寧な暮らしをされているT様の生活環境の「あいだ」を柔らかくたなびくカーテンが、撮影をしていてとても心に残りました。